今日は、少し大きなテーマかもしれませんが、「看護助手とブランド」についてお話ししたいと思います。もしかしたら、「看護助手って、ブランドになるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。わたしも働き始めた頃は、漠然と「看護助手の仕事は多くの方ができる」と感じていた時期もありました。でも、日々の業務の中で、患者さんやご家族、そして一緒に働くスタッフの方々との関わりを通して、大切なことに気づいたんです。
それは、「あなただからお願いしたい」「あなたがいると安心する」と言っていただける、かけがえのない瞬間があること。これこそが、看護助手として築き上げる「自分だけのブランド」なのではないかと、わたしは思うようになりました。今日は、その「自分ブランド」をどうやって見つけ、育てていくのかを、わたしの経験や現場での気づきを交えながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
ブランドと聞くと、高級品や企業ロゴのようなものをイメージするかもしれませんね。でも、ここでいう「ブランド」とは、看護助手である皆さんの「信頼性」や「個性」、そして「提供するケアの質」が積み重なって生まれる、唯一無二の価値のことなんです。
もう少し具体的に言うと、
「あの白崎さんがしてくれる清拭は、いつも温かくて気持ちいいのよね」
「何か困ったことがあったら、まず〇〇さんに相談しよう」
「△△さんの病室は、いつも整理整頓されていて、清潔感が保たれているね」
こんな風に、患者さんやご家族、あるいは看護師さんや他のスタッフから「あなたらしさ」や「確かな仕事ぶり」が評価され、信頼されることが、看護助手としての「ブランド」だとわたしは感じています。
わたし自身も、患者さんから「セラちゃんがいると、安心して眠れるわ」と言っていただいたことがあって、その時は本当に嬉しくて、もっと頑張ろうって思えたんです。自分の小さな行動が、誰かの安心に繋がっているんだと実感できました。皆さんも、きっと同じような経験があるのではないでしょうか。
では、具体的にどうすれば、この「自分ブランド」を育てていけるのでしょうか?ここでは、わたしが日々の業務の中で大切にしていることを3つの秘訣としてご紹介しますね。
看護助手の仕事は、排泄介助、食事介助、体位変換、清拭、入浴介助、環境整備など、患者さんの日常生活を支える大切なケアがほとんどです。これらは地味に見えるかもしれませんが、患者さんの快適さや尊厳に直結する、非常に重要な業務です。
例えば、
・体位変換の際は、声かけをしながら、ゆっくりと、身体に負担がかからないように支える。
・清拭のタオルは、患者さんが驚かないように肌に触れる前に温かさを確認し、隅々まで丁寧に拭く。
・環境整備では、ただ片付けるだけでなく、患者さんが使いやすいように物を配置したり、病室の空気を入れ替えたりする。
忙しい中でも、一つ一つのケアに心を込めること。これが、患者さんやご家族からの「安心」と「信頼」を生み出す第一歩です。わたしも、食事介助の時に、患者さんの好きなテレビ番組について少しお話ししたり、食後の温かいお茶をおすすめしたりする、といった小さな心遣いを心がけています。患者さんは、わたしたちの小さな心遣いを、とてもよく見てくださっているんですよ。 [INTERNAL_LINK: 基礎ケアの質の高め方]
患者さんやご家族、そして一緒に働く看護師さんや多職種の方々とのコミュニケーションも、ブランドを築く上で欠かせません。挨拶はもちろんのこと、報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)を徹底することも、円滑な連携と信頼関係に繋がります。
患者さんとの会話では、「聞く力」を大切にしています。患者さんの訴えや表情、ちょっとした仕草から体調の変化や心の状態を察すること。そして、それらを看護師さんに正確に伝えることも、わたしたち看護助手の重要な役割です。
わたしは、お話し好きな患者さんとは、少しだけ世間話をして、気分転換をしていただくこともあります。もちろん、時間との兼ね合いは大切ですが、患者さんが「白崎さんとお話しすると元気が出るわ」と言ってくださると、本当に嬉しい気持ちになります。また、看護師さんには、ただ「〇〇さんが呼び出しをしました」と伝えるだけでなく、「〇〇さんが少し顔色が悪くて、お腹が痛いとおっしゃっています」のように、具体的な情報を付け加えることを意識しています。情報共有がスムーズだと、チーム全体でより良いケアを提供できますよね。
「看護助手だから」と自分に限界を設ける必要はありません。日々の業務を通じて、あるいは積極的に学ぶことで、知識やスキルを深めることができます。
例えば、
・院内研修や外部のセミナーに積極的に参加する(特に高齢者ケア、認知症ケア、感染対策など)。
・関連書籍や医療系のウェブサイトを読んで、基本的な病気の知識や最新のケア方法について学ぶ。
・先輩看護助手や看護師さんに質問し、疑問を解消する。
わたしも、入職してすぐに介護職員初任者研修の資格を取りました。そこで学んだ基本的な介助技術や考え方は、今のわたしの土台になっています。知らないことを知る、できないことをできるようになる、というのは、自信にも繋がりますし、それが質の高いケアとして、皆さんのブランドを輝かせてくれるはずです。 [INTERNAL_LINK: 研修活用法と学び]
参考: 厚生労働省 看護職員需給分科会
ここまで、看護助手としてのブランドを育てる秘訣をお話ししてきましたが、何よりも大切なのは、皆さんが心身ともに健康で、笑顔でいられることです。
日々の業務は体力も精神力も使います。だからこそ、頑張った自分を労わる「小さなごほうび」を用意してあげてください。
・仕事終わりに、お気に入りのカフェでゆっくりとコーヒーを飲む時間。
・休日は、好きな趣味に没頭する。
・ちょっと贅沢な入浴剤で、お風呂タイムを満喫する。
わたしは、夜勤明けにコンビニで少し良いスイーツを買って帰ったり、休日に友達とランチに出かけたりしています。心にゆとりが生まれると、自然と笑顔も増えて、それがまた、皆さんの魅力となって輝き、患者さんにも伝わるんですよ。そうやって、心身ともに満たされた「あなた」が、最高の「ブランド」となるはずです。
詳しくは「看護助手に向いている人・向いていない人の特徴」でも現場のポイントを詳しく解説しています。
[PR] 楽天市場で看護助手グッズを探す
[PR] Amazonで看護助手グッズを探す
詳しくは「最新感染対策ガイドライン2024|看護助手が知るべき変更点」でも現場のポイントを詳しく解説しています。
この記事を読んだ方には、以下の記事もおすすめです。
日々のケアが自信に変わる|看護助手としてブランドを築く方法でお伝えした内容を振り返ると、日々の現場で大切にしたいポイントが幾つか見えてきます。
すぐに試しやすい行動のヒントは次の通りです。
あなたの「お仕事ブランド」を育てる3つの秘訣の視点で1. 基本を大切に、丁寧なケアを心がけるに目を向ける
あなたの「お仕事ブランド」を育てる3つの秘訣の視点で2. コミュニケーションで「あなたらしさ」を伝えるに目を向ける
あなたの「お仕事ブランド」を育てる3つの秘訣の視点で3. 積極的に学び、視野を広げるに目を向ける
あわてず一歩ずつ、チームと情報を共有しながら進めれば大丈夫です。今日の学びを小さく実践し、次の勤務につなげていきましょう。
ユニフォームやポケットオーガナイザーはナースリーが便利です。現場で必要なサイズやカラーも細かく選べます。
小物や替えのグローブなど、毎日使うアイテムを買い足すときは、Amazon・楽天で常備しておくと安心です。ポイント活用でコストも抑えられます。
[PR]
Amazonで看護助手グッズを探す
[PR]
楽天市場で看護助手グッズを探す
免責事項: この記事は、看護助手としての現場経験に基づく一般的な情報提供を目的としています。職場や地域、個人の状況によって異なる場合がありますので、詳細は勤務先や専門家にご確認ください。