看護助手のお仕事をしていて、「何か違う」「なんだかモヤモヤする」と感じているのに、それをうまく言葉にできないという経験はありませんか。
周りの人に「何が不満なの?」と聞かれても、返せるのは「人間関係が……」「仕事が大変で……」といった、自分でもしっくりこない借り物の言葉ばかり。心の中にはもっと別の、大きくて輪郭のぼやけた塊があるのに、それを掬い上げる言葉が見つからない。
今回は、そんな「言葉にならなかった悩み」を抱えていた頃の、わたしの静かな格闘についてお話しします。
なぜ、自分の悩みを言葉にできなかったのか。いま振り返ってみて思うのは、現場のあまりの忙しさに、自分の「快・不快」という感覚そのものが麻痺してしまっていたからではないか、ということです。
看護助手の業務は、自分の感情を脇に置いておくことを求められます。自分がどう思うかよりも、次は何をすべきか。その連続の中で、自分の心の声を聞く習慣を失ってしまった。自分の感情の「輪郭」が見えなくなってしまった。だからこそ、何かを感じているはずなのに、それが何なのかが分からなくなる。
「悩みを言語化しましょう」とよく言われます。確かに、言葉にできれば道が開けるような気もします。でも、どうしても言葉にならないのなら、無理に絞り出す必要はないのだと、今のわたしは思っています。
言葉にできないということは、それだけその問題があなたにとって深く、複雑で、大切なものだということだからです。安易な言葉を当てはめて解決した気になってしまうよりも、そのモヤモヤとした重みを、そのままに抱えておいてあげる。
悩みをうまく話せない自分を、不器用だとか、能力が低いだなんて思わないでください。あなたは今、自分という人間の一番深い部分と向き合おうとしている。そのプロセスの中にいるだけなのです。
「まだ言葉にできないけれど、私は今日、モヤモヤしているんだな」
そうやって、状態をありのままに実況中継をしてみる。それだけ。解決もしない、前にも進まない。でも、その静かな肯定が、いつかあなたの声を形にするエネルギーになってくれる。そう信じています。
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