看護助手の仕事に興味があるけれど、実際にどんな1日を過ごすのか、具体的なイメージが湧かない方もいるかもしれません。この記事では、病院で働く看護助手のリアルな1日スケジュールを、時間帯ごとの業務内容を交えて徹底的にご紹介します。
一日の始まりは、夜勤スタッフからの申し送りを受け、患者さんの状態やその日の業務内容を確認することからスタートします。この情報収集が、安全で円滑なケアに繋がります。
申し送り:夜勤担当者から患者さんの状態や注意点について引き継ぎを受けます。
患者さんの状態確認:担当する患者さんのカルテを確認し、その日のケア内容を把握します。
午前中は、患者さんの起床介助や清潔ケア、朝食のサポートなど、一日の始まりを快適に過ごしていただくための業務が中心です。
清潔ケア:清拭、洗髪、口腔ケアなど、患者さんの体を清潔に保ちます。
排泄介助:トイレへの誘導やおむつ交換などを行います。
食事の配膳・介助:朝食の配膳や、自力での食事が難しい患者さんの介助を行います。
環境整備:ベッドメイキングや病室の清掃を行い、快適な環境を保ちます。
検査室への移送、リハビリの付き添い:患者さんの移動をサポートします。
午後は、患者さんのリハビリの付き添いや体位変換、環境整備など、午前中とは異なる業務が増えてきます。患者さんの状態に合わせた柔軟な対応が求められます。
食事の配膳・介助:昼食の配膳や介助を行います。
体位変換:寝たきりの患者さんの床ずれ(褥瘡)予防のため、定期的に体位を変えます。
物品補充、書類整理:必要な物品の補充や、業務に関する書類の整理を行います。
患者さんの入浴介助:午後にまとめて入浴介助を行う場合もあります。
一日の業務を終える前に、日中の患者さんの様子や業務内容を夜勤スタッフに正確に引き継ぎます。この申し送りが、夜間の安全なケアに繋がる重要な時間です。
業務報告:その日の業務内容や患者さんの様子を看護師に報告します。
夜勤者への申し送り:夜勤担当者に患者さんの情報や注意点を伝えます。
忙しい看護助手の1日をスムーズに、そして効率的に進めるためには、いくつかのポイントがあります。これらを意識することで、患者さんへのケアの質も向上します。
優先順位をつけて行動する:忙しい中でも、何が最も重要かを判断し、効率よく業務を進めましょう。
看護師との連携を密にする:疑問点や患者さんの変化はすぐに看護師に報告・相談し、チームで対応しましょう。
休憩時間はしっかり休む:短い時間でも集中して休憩を取り、リフレッシュしましょう。
夜勤は、日勤とは異なる時間帯での勤務となるため、業務内容も一部異なります。
夜勤開始:17:00~18:00頃(日勤からの申し送り)
主な業務:巡回、体位変換、排泄介助、緊急時対応補助、環境整備、記録など。
夜勤終了:翌日8:30~9:00頃(日勤への申し送り)
看護助手の1日は、患者さんの生活を支え、医療チームをサポートする多岐にわたる業務で構成されています。忙しい中でも、患者さんの笑顔や「ありがとう」の言葉が、あなたの大きなやりがいとなるでしょう。
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