最初の頃は何もかもが手探りで、「わたしにできることはあるのかな…」と不安になった日もありました。でも、日々の業務を経験として積み重ねるうちに、少しずつ自信がついてきたんです。
今日のテーマは「看護助手と経験」です。「経験が浅いから」「ベテランのようにはできない」と感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、経験って、ただ年数を重ねることだけではないとわたしは考えています。日々の小さな気づきや学び、そして挑戦の積み重ねが、かけがえのない経験になるんですよ。一緒に、看護助手としての経験をどう捉え、どう活かしていけば良いか、具体的に考えていきましょう。
看護助手として働き始めたばかりの頃は、特に「見る」ことから始めるのがおすすめです。先輩看護助手さんや看護師さんの動き、患者さんの表情やしぐさ、介助の仕方、物品の配置…病棟のあらゆる情報を注意深く観察してみてください。一つひとつの行動には、患者さんの安全や快適さ、そして効率化のための工夫が隠されています。
そして、「聞く」こと。指示された内容が少しでも曖昧に感じたら、遠慮なく「確認させていただけますでしょうか?」と質問することが大切です。最初は緊張するかもしれませんが、正確な情報共有は、患者さんの安全を守る上で何よりも重要です。わたしも最初、入浴介助の指示で「〇〇さんの入浴介助お願いね」と言われたとき、具体的な手順や注意点が分からず戸惑った経験があります。思い切って「初めてなので、よろしければ手順を教えていただけますか?」と聞いたことで、先輩が丁寧に教えてくださり、安心して業務に入ることができました。
「実践する」ことは、まさに経験を形にする作業です。最初は簡単な業務からでも、正確に、そして安全に行うことを心がけましょう。例えば、環境整備一つとっても、ただ片付けるだけでなく、患者さんが使いやすいように配慮したり、衛生的な状態を保ったりと、様々な視点があります。失敗を恐れずに挑戦し、もしうまくいかなくても、それが次の成功につながる大切な学びになります。わたしも最初はシャワー浴介助で、患者さんの体を洗う体勢や声かけのタイミングに自信が持てませんでしたが、回数を重ねるうちに、自然とスムーズに動けるようになりました。一つひとつの「できた!」が、大きな自信につながるはずです。
日々の業務をただこなすだけでなく、「自分ごと」として捉えることで、経験はより深く、豊かなものになります。そのためにわたしが実践しているのは、小さなメモ帳を活用することです。どんな時に困ったか、どうしたらもっとスムーズにできたか、患者さんの〇〇さんとの会話でどんな気づきがあったか…なんでも書き留めています。寝る前にそのメモを見返して、「今日のベストプラクティス」と「今日の反省点」を考える習慣をつけています。
メモに書き出すことで、自分の成長を視覚的に確認できますし、「次はこうしてみよう」という具体的な目標も立てやすくなります。特に、患者さんとの何気ない会話の中には、その方の生活背景や、求めているケアのヒントが隠されていることがよくあります。そうした気づきもメモしておくと、次回のケアに活かせたり、看護師さんへ伝える情報として役立ったりするんですよ。
わたしも、最初は自分の担当の患者さんの名前と簡単な情報しかメモしていませんでしたが、先輩に「患者さんの好きなものや、話のきっかけになることをメモしておくと、すぐに打ち解けられるよ」とアドバイスをいただいてから、メモの内容を工夫するようになりました。そのおかげで、患者さんとの会話が弾むようになり、信頼関係を築く上でとても役立っています。ぜひ、あなたも自分なりの「経験を記録する」方法を見つけてみてくださいね。
小さなごほうび:メモが3冊たまったら、ちょっと贅沢なランチに行く、なんて目標を立てるのもおすすめです!
経験を積むことは、あなたのスキルアップだけでなく、職場の人間関係を良好にする上でも非常に重要だと感じています。業務に慣れてくると、自然と周囲の状況が見えるようになり、先回りして動ける場面も増えてきますよね。そうすると、看護師さんや先輩看護助手さんからの「ありがとう」という言葉が増え、それがまたあなたの自信に繋がります。
特に、報連相(報告・連絡・相談)の徹底は、信頼構築の第一歩です。患者さんの些細な変化や、業務で困ったこと、疑問に感じたことは、早めに周囲に伝えるように心がけましょう。たとえそれが小さなことでも、きちんと共有することで、チーム全体で患者さんを看る意識が高まり、結果的に大きなミスを防ぐことにもつながります。「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえるようになることが、最高の経験の証だとわたしは思います。
わたしも最初の頃は、なかなか話しかけづらい先輩看護師さんもいました。でも、毎日「おはようございます」と元気に挨拶したり、業務で気づいたことを簡潔に報告したりするうちに、少しずつ距離が縮まっていきました。ある日、患者さんの食事介助で困っていることを相談したら、具体的なアドバイスと一緒に「セラさんがいつも頑張ってるのは知ってるよ」と言っていただけて、本当に嬉しかったことを覚えています。積極的なコミュニケーションが、よりスムーズな連携と良好な人間関係を築く鍵になると感じました。
看護助手として積んだ経験は、あなたのキャリアの可能性を大きく広げてくれます。日々の業務を通じて、「もっと患者さんの力になりたい」「もっと専門的な知識を深めたい」といった思いが生まれることもあるかもしれませんね。そうした気持ちが芽生えたら、それを未来へのステップとして考えてみましょう。
例えば、介護福祉士などの資格取得を目指すことで、より専門的な介護スキルを身につけ、患者さんへのケアの質を高めることができます。また、看護助手としての経験は、看護学校への進学を考える際の大きなアドバンテージにもなり得るとされています。現場で培った知識や患者さんとの関わり方は、座学だけでは得られない貴重な財産だからです。
もちろん、今の職場で経験を積み重ね、信頼されるベテラン看護助手として活躍し続けることも素晴らしい選択肢です。わたしもまだ20歳なので、これからもたくさんの経験を積んで、自分に合ったキャリアを見つけていきたいと思っています。皆さんも、ご自身の経験を通して、どんな未来に進みたいか、ぜひ一度考えてみてくださいね。
「経験を未来へつなぐキャリアパスの考え方」で感じた課題を整理するときはヒューマンライフケアに相談して条件やサポート体制を具体化してみてください。
「経験を未来へつなぐキャリアパスの考え方」で感じた課題を整理するときはかいご畑に相談して条件やサポート体制を具体化してみてください。
詳しくは「未経験から看護助手になるためのステップ」でも現場のポイントを詳しく解説しています。
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免責事項: この記事は、看護助手としての現場経験に基づく一般的な情報提供を目的としています。職場や地域、個人の状況によって異なる場合がありますので、詳細は勤務先や専門家にご確認ください。