食事介助、日々お疲れ様です。患者さんの大切な食事をサポートするって、本当にやりがいがありますよね。でも、時には「どうすればいいんだろう?」と悩むこともあるかもしれません。今回は、食事介助を安全に進めるための具体的な手順や、ちょっとしたコツについて、わたし自身の経験も交えながら、一緒に考えていけたらと思います。
まず大切なのは、患者さんの状態をしっかり把握することです。どんな疾患があるのか、嚥下(えんげ)機能に問題はないか、食事の形態(きざみ食、ミキサー食など)は何かを確認します。アレルギーの有無も、できるだけ確認しておきましょう。わたしは以前、アレルギーの確認を怠ってしまい、患者さんに大変な思いをさせてしまった経験があります。それ以来、確認は二重、三重にするように心がけています。次に、環境を整えることも重要です。
食事をする場所は、明るく、落ち着ける空間にしましょう。テレビの音量を調整したり、窓から見える景色を考慮したりするのも、患者さんの気分転換になります。テーブルや椅子の高さが合っているか、姿勢が安定しているかも確認しましょう。患者さんの体調に合わせて、クッションやタオルなどでサポートすることもできますね。
いよいよ食事介助です。まず、患者さんの正面に座り、目線を合わせて、ゆっくりと話しかけながら食事を始めましょう。「今日は〇〇ですね。おいしそうですね!」など、声かけはとても大切です。食欲を刺激し、安心感を与えることができます。スプーンやフォークの持ち方、食べさせる量、速度も、患者さんの状態に合わせて調整しましょう。一口量は少量から始め、焦らず、ゆっくりと進めるのがポイントです。嚥下機能に問題がある患者さんの場合は、特に注意が必要です。
食事の形態を調整したり、とろみ剤を使用したり、誤嚥(ごえん)を防ぐための体位を工夫したりする必要があります。わたしは、患者さんの様子を見ながら、少しずつ食事を進めるように心がけています。もし、むせたり、咳き込んだりしたら、すぐに食事を中断し、体位を整えましょう。吸引が必要になる場合もあるかもしれません。吸引の手順は、事前にしっかりと確認しておくと安心です。
食事介助中には、様々なトラブルが起こる可能性があります。例えば、むせてしまったり、食べ物をうまく飲み込めなかったり、吐いてしまったりすることも。そういった場合に備えて、対応策を知っておくことは大切です。もし、むせてしまった場合は、体位を整え、背中を軽く叩くなどして、呼吸を楽にしてあげましょう。食べ物が喉に詰まってしまった場合は、異物除去の処置が必要になることもあります。異物除去の方法は、事前に学んでおく必要があります。
看護助手は注射や点滴などの医療行為を担当できません。必要な処置がある場合は、看護師に共有して指示を仰ぎましょう。
吐いてしまった場合は、口の中を拭き、体位を整えます。吐物が気道に入らないように注意しましょう。どんな状況でも、落ち着いて対応することが大切です。そして、異常が見られた場合は、すぐに医師や看護師に報告しましょう。日頃から、チームで連携を取り、情報共有しておくことも重要ですね。
詳しくは「病棟での食事介助をスムーズに進める!安全と安楽に配慮した具体的な方法と思いやりの伝え方」でも現場のポイントを詳しく解説しています。
備品や消耗品はナースリーが便利です。現場で必要なサイズやカラーも細かく選べます。