
移送を始める前に、周囲の環境と患者さんの状態を確認することが最も重要です。
このように、ひとつずつ確認しながら進めることが大切です。
ボディメカニクスとは、骨格や筋肉の働きを力学的に活用し、最小限の力で最大限の効果を発揮するための技術です。これを意識することで、腰痛などの職業病を防ぎ、患者さんにも安心感を与えることができます。
これらを意識することで、スムーズに業務を進められます。
患者さんは、移乗の際に転倒や痛みの不安を感じています。丁寧な声かけは、その不安を和らげ、協力を得るために不可欠です。
患者移送の基本原則|安全な介助のための3つの心構えでは、看護師と連携しながら無理のない範囲で進めることが大切です。気になる点はその都度共有し、安全第一で取り組みましょう。
ストレッチャーは、主に自力で動くことが困難な患者さんや、手術後・処置後の患者さんを安全に搬送するために使用します。
看護助手は注射や点滴などの医療行為を担当できません。必要な処置がある場合は、できるだけ看護師に共有して指示を仰ぎましょう。
1. 準備: ベッドの高さをストレッチャーと同じか、少し高く調整します。ストレッチャーをベッドの横に隙間なくつけ、両方のブレーキを高い確率でかけます。
2. 患者さんの準備: 患者さんに移乗することを説明し、同意を得ます。腕を胸の上で組んでもらい、体を小さくまとめてもらいます。
3. 移乗: 複数人(2〜3人)で協力します。患者さんの頭側、腰、足側に分かれ、体の下にスライディングシートなどを敷き込みます。リーダーの掛け声に合わせて、一斉に患者さんを水平にスライドさせて移乗させます。
4. 移乗後の確認: 患者さんがストレッチャーの中央に安全な姿勢でいることを確認し、サイドレールを多くの場合上げます。
ストレッチャーの正しい使い方と移乗介助では、看護師と連携しながら無理のない範囲で進めることが大切です。気になる点はその都度共有し、安全第一で取り組みましょう。
車椅子は、歩行が不安定な患者さんや、長距離の移動が困難な患者さんのために使用します。ストレッチャーよりも利用頻度が高いため、正しい使い方をマスターすることが重要です。
1. 準備: 車椅子をベッド(または椅子)に対して30〜45度の角度で、患者さんの麻痺がない「健側」に設置します。ブレーキをかけ、フットレストを上げておきます。
2. 患者さんの準備: 患者さんに移乗を説明し、ベッドの端に深く腰掛けてもらいます。足が床にしっかりとつくように高さを調整します。
3. 移乗: 患者さんの前に立ち、膝を曲げて重心を落とします。患者さんに前かがみになってもらい、介助者は患者さんの腰と膝を支えます。掛け声とともに立ち上がり、ゆっくりと方向転換し、深く車椅子に座ってもらいます。
4. 移乗後の確認: フットレストを下ろし、足を乗せてもらいます。ブレーキを解除する前に、姿勢が安定しているかを確認します。
車椅子の正しい使い方と移乗介助では、看護師と連携しながら無理のない範囲で進めることが大切です。気になる点はその都度共有し、安全第一で取り組みましょう。
詳しくは「点滴ルートの基礎知識と患者さん安全を守る観察ポイント:異常早期発見で急変リスクを防ぐ実務的アドバイス」でも現場のポイントを詳しく解説しています。
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すぐに試しやすい行動のヒントは次の通りです。
患者移送の基本原則|安全な介助のための3つの心構えの視点で徹底した事前準備と安全確認に目を向ける
環境の確認: 移送経路に障害物はないか、床は濡れていないか、十分なスペースが確保されているかを確認します。
用具の点検: ストレッチャーや車椅子のブレーキ、タイヤの空気圧、フットレストなどが正常に機能するかを多くの場合点検しま…
あわてず一歩ずつ、チームと情報を共有しながら進めれば大丈夫です。今日の学びを小さく実践し、次の勤務につなげていきましょう。
シューズや滑りにくい靴はナースリーが便利です。現場で必要なサイズやカラーも細かく選べます。
免責事項: この記事は、看護助手としての現場経験に基づく一般的な情報提供を目的としています。職場や地域、個人の状況によって異なる場合がありますので、詳細は勤務先や専門家にご確認ください。